しましま。ろぐ。

煩わしくも愛おしい日々をひっそりと綴ります。

それでもやっぱり苦手

本日は数ヶ月に一度の歯科検診であった。

毎回、歯石を落としてクリーニングしているだけで、問題がなければ内容は変わらないのだけど……。わたしは歯石を取るだけだとしても、クリニックに通うのが結構、怖い。です。

 

いい年をして本当に恥ずかしい話だが、小さい頃に通った歯医者のイメージが悪くて治療に対して恐怖を抱いてしまうのだ。だから歯周ポケットに沿わせて、先端が針のごとく尖っているであろう金属器具、これらで掃除をされゆく様を見ると震えあがってしまう。

 

たとえ、そういう物を見なくて済んだとしても、器具が使用されているうちは首の筋肉がガッチガチになってしまうのだ。そんな訳で、施術されるときは持参したタオル2枚で、恐怖と戦っている。

1枚は恐怖の対象を視界に入れない用として、もう1枚はしっかりと握りしめる用として。あらかじめ、握りがいのある肉厚なコットン製の精鋭を準備しています。

 

とにかく、それだけは整えて挑むのですが、あの機械が高速回転をしているであろう音や、歯科衛生士さんのマスク越しの笑顔を想うとすくみ上ってしまう。この音にも対策として耳栓はどうかと考えたのですが、そこまですると施術中の確認などに支障をきたすだろうと容易に想像できたので止めておきました。

 

毎回こんな思いをしてクリニックに行っている訳ですが、なによりも虫歯になりたくないということ。歯ブラシだけでは磨き切れていない歯があるのを舌先で確認するたびに、この側面がツルツルになるには「高速回転をする(忌まわしい)銀色の機械で磨くしかないのだ」と活を入れ、なけなしの勇気を振り絞っております。